【ホテル】バレルサウナ導入事例:紀伊乃国屋グループ・蛭田様
おだやかな気候と豊かな海の幸に恵まれた南房総を拠点に、趣異なる5軒の宿を営む紀伊乃国屋グループ。古民家をリノベーションした、紀伊乃国屋本館の完全プライベート客室「はなれ 橘」と、海辺のコンドミニアム「amane」には、昨年それぞれtotonoüのバレルサウナを導入していただきました。 今回は、そんな紀伊乃国屋グループの代表取締役社長である蛭田さんにお話を伺いました。 |
Q. 本日はお時間をいただきありがとうございます。さっそくですが、蛭田さんご自身の自己紹介と、サウナを好きになったきっかけを教えてください。
A. 紀伊乃国屋グループ代表の蛭田です。現在は生まれ育った南房総でいくつかの宿泊施設を経営しています。
サウナを好きになったきっかけは、去年の4月に友人にサウナ旅行に連れて行ってもらったことです。なんと2日間で7,8か所ものサウナを訪問しました(笑)
実は、それまでサウナというと熱くて乾燥していて苦しいイメージで、最初は乗り気ではなかったのですが、そのとき訪れたサウナは色々な種類や環境があって、ちゃんとしたサウナの入り方を知り、はじめて「ととのう」という体験をしたんです。その旅行をきっかけにサウナが好きになり、今では時間を見つけては日本各地のサウナを巡っています。
Q. 結果として昨年「はなれ 橘」と「amane」にtotonoüのバレルサウナを導入していただきましたが、数あるサウナの中から結果としてバレルサウナを選ばれた理由は何だったのでしょうか?
A. まずはかわいらしい形が気に入りましたね。丸いバレルサウナは優しいイメージで、女性のお客様にも喜ばれるのではないかと思いました。また、先ほどのサウナ旅行のときにもバレルサウナを体験したのですが、他のサウナと比べてもロウリュをしたときに降りてくる蒸気が特にきれいというか、ムラがなく心地よかったんです。バレルサウナは貸切で2,3名で入るにはサイズとしてもちょうどよく、きっとお客様にご満足いただける体験が提供できると考えました。
Q. 実際にバレルサウナを導入されてみていかがでしたか?
A. ありがたいことに、「はなれ 橘」はコロナ禍で開業したにも関わらずこれまで稼働率85%ほどを維持していて、「amane」もバレルサウナを導入した部屋から埋まっているような状況です。また、「はなれ 橘」は紀伊乃国屋グループの中でも、お客様アンケートの満足度が最も高い宿になりました。
私自身、実際にサウナを導入してみて、一泊二食を提供する旅館という業態とサウナの相性の良さを強く感じています。
サウナの特徴の一つは、「サウナ→水風呂→外気浴」を繰り返すことで温泉よりも長時間楽しめること。そして皆さんご存知の通り、サウナのあとはお腹がすきます(笑)
旅館だと、チェックイン後からサウナに入って、ちょうどお腹がすく頃に夕食の時間になるんです。サウナに入っているから、ただでさえ美味しい食事がもっと美味しく感じられる。夜も心地よい疲労感でぐっすり眠れて、また朝からサウナを楽しんだら、ちょうど良いタイミングで炊きたてのごはんや囲炉裏で焼く南房総の新鮮な干物の朝食が出てくる、、この絶妙なサイクルが、お客様に高い満足度を感じていただけている理由の一つだと考えています。
Q. ああ、お話を聞いているだけでお腹がすいてきました、、(笑)一方で、はじめてバレルサウナを導入されるにあたって不安やリスクに感じられていたことなどはなかったのでしょうか?
A. やはり一番不安だったのは安全面ですね。お客様の怪我や事故を防ぐために、さまざまな対策を講じました。具体的には、非常ベルや消化器、ストーブを囲う柵などを設置しています。
ストーブは、薪ストーブも魅力的なのですが、お客様の安全面を第一に考え電気ストーブを導入しました。また遠隔操作可能なモデルを導入し、基本的に操作はこちらで行っています。従業員がサウナに入って温度管理等をする必要がないため、お客様のプライベートな空間を守ることにもつながっていると感じます。
Q. 日頃のメンテナンスはどんなことをされていらっしゃいますか?
A. バレルサウナに限らずですが、お客様利用後の毎回の清掃は徹底していますね。旅館にとって、清潔さというのは最も大切な要素の一つなんです。バレルサウナは角がないため掃除もしやすいと感じています。
Q. 最後に、今後の展望について教えてください。
A. 今もサウナに関するさまざまな仕掛けを構想しているところで、4月には新施設のオープンも予定しています。一方で、サウナ人気がこれだけ高まっているからこそ、今後は「本物」でなければ生き残れないと考えています。私たちは引き続き細部にまでこだわって、お客様に満足いただける本物をつくっていきたいですね。
ありがとうございました!
編集後記 |