【後悔しないためのサウナ購入・検討 完全版ガイド】サウナの購入を検討しているなら、まず最初に読んでほしい記事


サウナ購入完全版ガイド・カバー画像

サウナの購入を検討する際には、製品にまつわるチェックポイントのみならず、販売事業者のサービス面も含めてさまざまな要素を総合的に考慮することが重要です。木材の品質や設計デザイン、製造工場の実績から、納期や価格、アフターメンテナンスのサポート体制まで、購入前にしっかりと確認することで、長期間快適に使用できるサウナを選ぶことができます。


この記事は、サウナ選びで失敗しないための10の重要ポイントをご紹介する『後悔しないためのサウナ購入/検討 完全版ガイド』です。

「サウナの購入にあたって何からチェックすればいいかわからない」「サウナの購入を検討しているが複数の製品で悩んでいる」、そうした課題の解決のために、ぜひお役立てください。

 

サウナ購入・検討のポイント1:木材の品質

サウナの中核部分を担う木材の品質は、製品の耐久性を左右する上で最も重要な要素の一つです。しっかりと木材を選択することで、見た目の美しさのみならず、湿度や温度の変化に対する耐久性を担保し、サウナの平均寿命ともいえる約20年の長期にわたって使用することが可能となります。木材をチェックする際には、以下の4つの点に注目してみてください。

1. 木材の種類を確認する

サウナに使用される木材には、ヒノキ(国産)、レッドシダー(主に北米産)、スプルースやパイン、アスペン(主に北欧産)、など、耐久性と特有の香りを持つ品種が多くあります。

ヒノキは、その防腐効果と香りの高さから、特に日本で人気があることは皆さんもご存知の通りでしょう。また、北欧産の木材としては、屋外用としてスプルースやパイン、屋内用としてアスペンが耐久性に優れ、かつ湿気に強い木材として知られており「サウナ専用木材」として広く使用されています。

2. 木材のグレードを確認する

次にチェックすべきポイントは木材のグレードです。

国産のヒノキや北欧産のスプルース・アスペンなどの木材は、サウナ製品との相性が良いため人気がありますが、単に木材の産地だけでサウナを選んでしまうと失敗するリスクが上がってしまいます。

欠けやすい、大きな節が目立つ、といった低グレードの木材はサウナには適しておらず、これらの木材をサウナに使用すると故障の原因となる可能性があります。

高グレードの木材が使用されている製品を選ぶことで、結果的に「長期間使うことができるサウナ」を選ぶことにつながります。

北欧産アスペンのサウナ用A級木材を使用したサウナ
北欧産アスペンのサウナ用A級木材を使用したサウナ

 

3. サーモ加工の有無を確認する

サウナという高温の環境での使用に耐えうるものとするため、サウナ用の木材にはサーモ加工が施されていることが理想的です。サーモ加工とは、木材を約180~220度の高温で熱処理することで、木材内部の水分を抜き、寸法の安定性と耐久性を高める北欧発の加工法です。

この加工を施した木材は、熱による収縮や膨張が少なく、サウナの過酷な環境でも長持ちすることから、近年北欧の多くのサウナ工場で採用されています。

特に日本は、四季がはっきりと分かれており、気温や湿度などの変化が激しいため、日本でサウナを導入する場合にはそうした環境をしっかりと考慮した製品を選ぶ必要があります。その点、サーモ加工が施された木材は寸法の安定性が高いため、これを使用したサウナは日本での長期間の使用にも適しているといえます。

また、サーモ加工をすると木材が白色から褐色に変化し、香りも芳醇になるため、日本人にも人気の木材となっています。

サーモ加工前後のサウナ用木材
左:サーモ加工済みの木材、右:サーモ加工前の木材

 

4. 無垢材(一枚板)か集成材かを確認する

サウナの高温環境に耐えうる製品であるかどうかを見極めるためには、木材の種類だけでなく、無垢材や一枚板を使用しているかを確認することも重要です。

「無垢材」とは、自然の木からそのまま切り出した一枚板のこと。これと比較されるのが、複数の木材を接着剤で貼り合わせてブロック状に加工した「集成材」と呼ばれる木材です。

サウナのような高温の環境では、集成材の接着剤が劣化し、木材の反りが起きやすくなる可能性があるほか、最悪の場合には木材の脱落に繋がってしまう恐れもあるため、サウナにおいては集成材の使用は避け、無垢材を選ぶことが推奨されます。

無垢材は表面に継ぎ目がなく、接着剤が使われていないのが特徴で、対する集成材は断面がシマシマ模様になっているのが特徴です。サウナを選ぶ際には、どちらの木材が使用されているかを確認することをおすすめします。

集成材イメージ
集成材
無垢材が使用されているサウナ
無垢材

 


 

サウナ購入・検討のポイント2:設計とデザイン

サウナ選びにおいては、品質に次いでデザインも大事なポイント。デザインに関しても、単に見た目だけではなく、しっかりとサウナ建築の理論に則って設計された製品を選ぶことが重要です。

 

1. ベンチの高さを確認する

快適さを左右する要素の一つに、ベンチの高さがあります。ベンチの高さを誤ってしまうと、下半身が十分に温まらない残念なサウナ体験になってしまうリスクがあるためです。

ベンチの高さは、サウナ内の温度分布を考慮して決めることが重要です。天井に近い部分ほど温度が高くなることから、一般的に、ベンチから天井まで100~120cmという位置に最上段のベンチを配置するのが理想的とされています。これは、成人男性が座った状態で、頭上に手のひら一つ分のスペースがあるくらいの高さです。

ベンチの高さを適切に設計することにより、適度な高温を体験でき、最大限のリラクゼーション効果を得ることが可能となります。

この高さよりもベンチを高く配置してしまうと、座った時に頭の位置が天井に近くなって窮屈さを感じてしまったり、逆にベンチの位置が低いと足元が冷えてしまったり、天井付近に無駄に熱がたまってしまったりと、快適なサウナ体験の妨げになる可能性があります。

また、温度を追求しすぎるあまりに段差を必要以上に高くしてしまうと、昇降時に転倒してしまうリスクもあります。サウナの一段あたりの高さの目安は約40~45cm。それ以上になってしまうと、上り下りする際にかなり注意が必要となるので、図面と照らし合わせながら確認してみてください。

バレルサウナ・ベンチに座る2人の女性

 

2. 給排気を確認する

目立たない部分ではありますが、サウナ設計において重要なポイントとなるのが「給排気」です。サウナ室内は密室となるため、しっかりとした給排気システムを設けることが必要となります。

通常、サウナにおける給気口はストーブ側に設け、その対角線上に排気口を設けることが多いです。サウナ室内において、空気の循環はロウリュの蒸気を運ぶ上でも非常に大事な要素となるため、どこに給気口・排気口が設置されているのかを確認するようにしましょう。

排気口を設けているサウナ
排気口を設けている例

 

3. 窓の素材を確認する

サウナ室内からの景観を担保する上で重要なオプションとなる「窓」。この部分にどの素材が使われているか、という点も、長く安全に使用できるサウナを選ぶうえでは大切なポイントとなります。

たとえば、バレルサウナの窓の素材には、耐熱強化ガラスが使用されることが一般的です。アクリル板やポリカーボネート板が採用されている製品もありますが、これらの素材は100度を超える高温の環境で使用した場合に曲がってしまったり、溶けてしまったりするリスクがあるため、注意が必要です。これらの素材は景観面やデザイン性において優れている部分はあるものの、高温環境下での使用を念頭に置いている場合には耐熱強化ガラス製の窓を選ぶことをおすすめします。

バレルサウナの窓・耐熱強化ガラス

 

 

サウナ購入・検討のポイント3:製造工場の透明性と実績

サウナ選びで重要な要素の一つが、製造工場の透明性と実績です。信頼できる工場で作られたサウナは、品質や安全性に優れており、安心して長く使用することができます。

生産国を問わず、信頼性の高い販売事業者は製造工場や製造プロセスを公開しています。工場の名前や所在地、製造工程に関する情報を積極的に提供している販売事業者であれば、それは自社の製品に自信を持っている証拠です。購入前に販売事業者のWEBサイトやSNSアカウントを確認し、製造工場の透明性が確保されているかを確認することをおすすめします。

 

製造実績も、信頼性を確認するための重要な指標です。過去にその工場や販売事業者のもとでどれだけのサウナが製造・設置され、どのような評価を受けているのかを確認しましょう。また、実際のユーザーのレビューをチェックすることで、製品の長期的な耐久性や満足度も把握できます。長年にわたる実績を持つ工場で製造されたサウナであれば、安心して使用できる可能性が高まります。

特に最近は格安品を謳う販売事業者からサウナを購入した結果、納品が大幅に遅延した、購入した製品と異なるモデルが届いて処分に困っている、などといったお客様の声も少なくありませんので、ご注意ください。

totonoüが扱うキャビンサウナを製造しているAuroomの工場
totonoüが扱うキャビンサウナを製造しているAuroomの工場

 


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Cala Glass v3.0 リリース・カバー画像

 

 

 

サウナ購入・検討のポイント4:納期と在庫

1. 製造にかかるリードタイムと輸送期間

サウナ購入において、納期と在庫の確認は重要です。とりわけ、特注品や輸入品は製造や輸送に時間がかかることが多いため、余裕を持って計画を立てる必要があります。

サウナの製造期間は、通常4〜8週間が目安です。カスタマイズの有無や繁忙期・閑散期、工場の稼働状況などによって、さらに時間がかかる場合もあります。

また、一般的に、海外からの輸入品は国産品に比べて輸送期間を要します。特に現在は国際情勢の影響を受けてスエズ運河が閉鎖されているため、北欧産の場合は約2~3ヶ月、中国産の場合は約1~2ヶ月の期間を要している状況です。

2. 在庫の有無

輸送期間だけに鑑みると国産品に分があるように思えますが、それを補うのが在庫の有無です。

在庫が国内にある製品であれば、1〜2週間程度で納品されることが多く、製造・輸送にかかる期間を気にすることなくすぐに購入することができます。

サウナは一台100万円〜といった製品も多い、いわゆる高単価商材です。こういった商材の在庫を製造元から確保し、更にそれらを保管する倉庫費を捻出するためには、販売事業者に一定の資金力が求められるのも事実です。つまり、国内在庫を豊富に取り揃えている事業者であれば、一定の資金力を備えていると考えることもできます。

国産・海外産を問わず、国内における在庫状況を確認し、信頼できる事業者から購入するようにしましょう。

サウナ在庫イメージ

 

 

サウナ購入・検討のポイント5:価格

サウナの価格には、製品そのものの値段だけでなく、ストーブや設置費用などさまざまな要素が含まれます。この項目では、主要なコストの構成要素を押さえ、全体の費用を明確にしていきます。

1. サウナ本体の価格

サウナ本体の価格は、主に木材の品質サイズによって変動します。高品質な木材が使用されている製品は比較的価格が高くなりやすく、大型のサウナになればさらに高額になることがあります。

2. ストーブの価格とランニングコスト

サウナストーブには、電気式ストーブ薪式ストーブがあり、選択するタイプによって価格が異なります。

薪ストーブは電気ストーブよりも初期費用が抑えられるというメリットがあるものの、使用のたびに薪を購入する必要があります。一回で使用する薪の量は、地域にもよりますが、一束から二束が一般的。一束500円〜と考えると、毎回1,000円のランニングコストが発生することになります。

薪ストーブ

 

他方、電気ストーブは製品代金が約30万円〜と、薪ストーブと比べると価格は高めで、加えて初期工事が必要となります。

ただ、電気ストーブを使用した場合の電気料金は、意外にも1時間あたり約120円程度。3時間サウナを愉しんだ場合でも約360円となっており、薪ストーブと比べるとお手頃な価格でお使いいただけます。

電気ストーブ

 

3. 設置工事費用とメンテナンス費用

設置工事費用は、サウナの設置場所や設備の必要性によって変動します。一般的には屋内用サウナよりも屋外用サウナの方が高額となる傾向にあり、おおよその相場は、前者が約20万円〜、後者が約30万円〜となっています。

また、前述したように電気工事が発生する場合はさらなる追加コストが発生し、こちらも15万円〜といった費用感となっています。

サウナの施工費について少し高額に感じてしまうかもしれませんが、日本ではサウナの施工経験が豊富な職人がまだまだ多くないのも事実です。サウナの施工経験がない事業者に委託することで、サウナ室内で雨漏りが発生してしまったり、ストーブ(熱源)と木材(可燃部)との離隔距離が遵守できておらず火災に至ってしまったり、といったリスクもあります。

DIYに自信がある方を除けば、サウナ施工の実績がある事業者に依頼することを推奨します(DIYで設置する場合も、離隔距離や火災対策には十分にお気をつけください)。

バレルサウナ施工の様子

 

 

✅サウナの維持費(ランニングコスト)については、こちらのページもあわせてご参照ください。

Q.サウナのランニングコスト(維持費)はどれくらいかかりますか?:カバー画像

 

 

定のポイントを、サウナ販売のプロがご説明します。

 

 

サウナ購入・検討のポイント6:建築許可と図面レビューのサポート

サウナを設置する際には、日本国内の法規制をしっかりと確認する必要があります。建築基準法や消防法といった法令や地方自治体の運用基準などに沿った設置が求められるため、建築許可が必要になる場合があります。ここでは、購入したサウナの設置が安全で、法規制に適合していることを確認するためのサポートについて解説します。

1. 協議サポートの有無を確認する

サウナを設置する場所や規模によって、地方自治体の規制や対応が異なる場合があります。特に市街地や住居密集地での設置は、消防への確認や協議が必要となることが多く、適切な申請プロセスを経ることが求められます。

販売事業者が建築許可の取得に向けたプロセスのサポートをしてくれるかどうか、事前に確認するようにしましょう。

2. 図面レビューの有無を確認する

安全にサウナの設置を行うためには、施工図面のレビューが重要です。設置場所の確認や、火災防止のためにストーブと可燃物の距離を適切に確保する必要もあります。

実際に設置する前に図面をチェックし、法的な要件や安全基準に従った寸法になっているか、サウナ浴後に水風呂や外気浴エリアに移動するための導線が確保されているか、施工時にサウナを搬入するための導線が確保されているか、などを丹念に確認することが重要です。

こうした図面のレビューについても、販売事業者がサポートしてくれるかどうか、事前に確認することを推奨します。

自宅用サウナ

 

 

 

サウナ購入・検討のポイント7:導入実績とお客様の声

サウナを購入する際には、製品の信頼性や耐久性を確認するために、過去の導入実績お客様の声を参考にすることが非常に重要となります。

製造元や販売店が提供する情報だけでなく、実際にサウナを導入したユーザーからのフィードバックを確認することで、長期的な使用感や満足度を把握するようにしましょう。

1. 導入実績を確認する

サウナを製造・販売する会社を測るうえで、導入実績は最も分かりやすい大切な指標です。

新興企業の中にも素晴らしい製品を提供している企業は多くありますが、長期間にわたり多くのサウナを販売し、顧客から高評価を得ている会社は、信頼性が高く、安心して取引できる可能性が高いといえます。

また、導入されたサウナがどのような場所に設置され、どのような状況で使用されているかも確認することで、自分の条件に合ったサウナを見極めることができます。

たとえば、温浴施設やホテルへの導入が豊富な事業者のサウナであれば、実際に導入されている施設に足を運んで自ら体験することも可能です。

富士山の見える全室個室サウナ付旅館『しずく』
富士山の見える全室個室サウナ付旅館「しずく」

 

2. お客様の声を確認する

お客様の声(ユーザーレビュー)は、実際にサウナを使用したユーザーからの生の意見を得るための重要な手段です。製品の耐久性や快適さ、導入後のサポート体制など、サウナの長期使用に関する評価は、購入の際の判断材料として大いに役立ちます。

サウナは、設置後十数年にわたって利用することを想定している場合も多いため、長期間にわたる満足度が非常に重要な指標となります。

販売直後のインタビューのみならず、設置後一定期間経ったお客様にもインタビューを実施しているような事業者であれば、メンテナンスやアフターサポートにも自信を持っている事業者だと言えるでしょう。

 

 

サウナ購入・検討のポイント8:アフターメンテナンス

サウナを長期間にわたって快適かつ安全に使用するためには、販売・設置事業者によるアフターメンテナンスも重要な要素の一つです。購入後もきちんとしたサポートを受けられるかどうかが、製品の寿命や使用感に大きく影響しますので、メンテナンスサービスがしっかりと提供されており、その料金が明確であるかどうかが、判断材料として特に大事なポイントとなります。

1. メンテナンスの項目を確認する

まず、サウナのメンテナンスにはいくつかの重要な項目があります。たとえば、薪ストーブを使用している場合、煙突の掃除は定期的に行う必要があります。すすや汚れが溜まると空気の流れが悪くなり、煙道火災のリスクが高まるため、事業用サウナであれば毎年、家庭用サウナであっても数年に一度の確認が推奨されます。

また、電気式ストーブを使用している場合には、ヒートエレメント(電熱線)の劣化により温度調整が不安定になることがあるため、家庭用サウナでは数年〜10年に一度、ヒートエレメントの交換が必要です。さらに、サウナストーンも定期的に交換することで、ロウリュの効果を維持し、快適なサウナ体験を長続きさせることができます。

資料写真・劣化したヒートエレメント

 

屋外に設置されたサウナの場合、木材の劣化を防ぐための再塗装も非常に重要なメンテナンス作業です。風雨や紫外線にさらされることで、外壁が徐々にダメージを受けるため、定期的なメンテナンスを行うことでサウナの外観と機能を長持ちさせることができます。

こういったメンテナンス項目をしっかりと理解しているサウナ販売事業者は、実はまだまだ少ないというのがサウナ市場の現状です。サウナ選びの際は、ぜひ事業者に対し、必要なメンテナンスは何かということを質問してみてください。

バレルサウナの塗装の様子

 

2. メンテナンス料金を確認する

これらのメンテナンス項目をきちんとサポートしてくれる業者を選ぶことが、サウナ選びにおいて非常に重要となりますが、そのうえで特に注意すべき点は、アフターメンテナンスの料金が透明であるかどうかです。

いわゆる「ベンダーロックイン(特定の事業者による作業の独占状態)」を防ぐためにも、メンテナンスの内容とその料金表を明確に提示している事業者を選定し、予期せぬ追加費用が発生するリスクを避けましょう。

メンテナンス料金が不透明な業者の場合、後になって思わぬコストがかかることもあるため、サポート体制が整っているか、料金が明確に提示されているかといった点を事前に念入りに確認することが重要です。

 

 

✅サウナのメンテナンスについては、こちらのページもあわせてご参照ください。

Q.サウナ製品のメンテナンス方法を教えてください

 

 

 

サウナ購入・検討のポイント9:安全性

サウナの選定において、安全性は何よりも優先されるべきポイントです。高温環境で使用されるサウナは、素材や設置基準が適切でないと火災リスクが高まるため、細心の注意を払う必要があります。

1. 不燃材料を使用しているか

サウナの構造の大半は木材で作られていることが多いものの、ストーブの周辺にはケイカル板のような不燃材料を使用し、木材が高温で炭化するリスクを低減させることが非常に重要になります。

同様に、サウナの上部に防熱板を設置し、ストーブ直上の高温部分を保護する対策を講じることも重要です。事業用サウナはもちろん、家庭用サウナの場合でも、ストーブの仕様書に応じてこの防熱板を設置することが防火安全上大切なポイントとなります。

ストーブの背面と上部に不燃材料を用いた防熱板を設置しているサウナ
ストーブの背面と上部に不燃材料を用いた防熱板を設置している例

 

2. 離隔距離を遵守しているか

日本には消防法や火災予防条例があるほか、サウナ設置に関する規制は自治体によって異なるものの、消防が規定する予防事務審査基準や日本サウナスパ協会の基準に従って製品を設置することが求められます。

特に重要なのがストーブから木材までの離隔距離です。離隔距離が不十分だと、木材が高温にさらされて炭化し、火災の原因となる恐れもあります。納品時に離隔距離を記録し、このデータを保管することも安全性を確保する上で非常に重要です。

3. カスタマーサポートの返信が早いか

このような技術的な安全対策に加え、故障時やトラブル時などのサポートの早さも、サウナの安全性を担保するうえで重要なポイントとなります。サウナ購入時の企業とのやり取りにおいて、メールや電話がすぐに繋がるのか、という点も評価の指標として考慮すべきでしょう。

 

 

 

施工やアフターメンテナンスまで、「ととのう」を徹底サポート。

 

 

サウナ購入・検討のポイント10:ショールームの有無

サウナを購入する際、候補となるサウナ製品を実際に見たり体験したりできるショールームがあるかどうかは、製品の選定において大きなポイントとなります。ショールームにまつわるチェックポイントは大きく2つに分けられます。

1. 製品の実物を確認できるショールームがあるか

まずは、そもそもショールームがあるかどうかです。ショールームで実際のサウナを見たり触ったりすることで、図面やカタログだけではわからない製品の大きさや高さ、安全対策、素材の質感などを確認することができます。特に、サウナ内のスペースや設置時の雰囲気をリアルに把握できるのは、ショールームならではのメリットです。

また、ショールームで担当者と直接話しながら製品を見ることによって、自分に最適なサウナを選ぶ手助けにもなります。例えば、希望する設置場所に合ったサイズや、安全面での適切な配置方法など、具体的なアドバイスを受けることができるため、安心感を持って選定を進められます。

2. 温まったサウナを体験できるか

次に、温まったサウナに実際に入る体験ができるかも重要なポイントです。文字での説明で最高温度が110度に達することがわかっているサウナでも、温度の上がり方やロウリュ(蒸気の発生)の感覚、サウナ内の香りなど、実際に体験してみなければわからない点が多くあります。これらは、販売事業者のHP上などに記載されている製品スペックや説明を読むだけでは把握しきれないため、ショールームで体感することが非常に大切です。

また、瞬間的に最高温度になるのか、長く滞在しても息苦しくならないか、どれぐらいでサウナが温まるのかなど、実際にサウナに入って温度変化を体感するからこそわかることもあります。ショールームや提携施設での体験により、自分にとっての「快適なサウナ浴」のポイントがどこにあるのかを確認することが推奨されます。

totonoü・東京ショールーム
totonoüの東京ショールーム:https://totonou.co/pages/showroom

 

✅totonoüのショールームの詳細は、こちらのページをご覧ください。

サウナストーブとバケツ

 

 

 

まとめ ~後悔しないサウナ選びのために~

本ガイドでは、サウナの購入を検討するにあたって、大きく分けて製品、そしてサービスにまつわる10個のポイントが重要であることを解説させていただきました。

製品面では、木材の品質や設計デザイン、製造工場の透明性など、さまざまな要素を総合的に考慮することが重要です。

サービス面では、価格や納期、アフターメンテナンスのサポート体制などを確認するほか、ショールームや施設での体験を経ることで、自分に最適なサウナを見極めるようにしましょう。

サウナの購入を検討されている皆さんにとって、本ガイドが、快適な「サウナと共にある暮らし」を実現するための一助となれば幸いです。

 チェック項目 確認内容
1. 木材の品質 耐久性の高い木材(ヒノキ、スプルース、パイン、アスペンなど)を使用しているか、サーモ加工済み、かつ無垢材を選んでいるか、など
2. 設計とデザイン ベンチが天井から100〜120cmの高さにあるか、給排気システムが適切に設計されているか、窓の素材が耐熱強化ガラスか、など
3. 製造工場の透明性と実績 製造工場の透明性があるか、製造プロセスや実績が公開されているか、など
4. 納期と在庫 製造にかかるリードタイムや在庫状況が明確になっているか、計画的な購入が可能か、など
5. 価格 サウナ本体、ストーブ、施工費用の全体価格が明確になっているか、ランニングコストも含めて考慮されているか、など
6. 建築許可と図面レビューのサポート 消防への確認や行政協議についてのサポートがあるか、施工図面のレビューが行われているか、など
7. 導入実績とお客様の声 サウナ導入実績が豊富であるか、実際の使用者のレビューが良好であるか、など
8. アフターメンテナンス メンテナンスのサポート体制が整っているか、サポート内容と料金が明確であるか、など
9. 安全性 ストーブ周辺に不燃材料が使用されているか、離隔距離を遵守したうえでその記録が保管されているか、など
10. ショールームの有無 ショールームで実際のサウナを体験できるか、実際に温まった状態のサウナで快適に過ごせるか、など

 

 

 

サウナ購入のご相談はtotonoüまで

totonoüは、北欧・エストニアに拠点を置き、現地の工場で一つずつ手作りした高品質・ハイデザインのバレルサウナ・キャビンサウナを現地から直輸入しています。これまでに600台を超えるサウナの導入実績があり、全国の宿泊施設・温浴施設でも多く導入いただいております。

totonoüでは、お客様に安全かつ適法にサウナを設置していただくために、図面のレビューや行政との協議のサポートを無償で行っています。また、サウナの施工は『マルシンスパ』や『大阪サウナDESSE』などの有名温浴施設を手掛けてきた経験豊富なサウナプロチーム"RUSH"が担当しています。

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