バレルサウナとは?~特徴やタイプ、導入のメリット・デメリットを徹底解説~


バレルサウナとは?・カバー画像

「バレルサウナってそもそも何?」「サウナにも色々種類があるようだけど、バレルサウナの特徴は?」。日本で普及し始めてから数年が経つバレルサウナですが、実際に詳細をご存知の方はまだ少ないのではないでしょうか?

そんな疑問にお答えすべく、本記事では「バレルサウナとは何か」に焦点を当て、その特徴や種類、導入のメリット・デメリットを解説します。

サウナ初心者や最近サウナ購入を検討している方向けの「バレルサウナ ビギナーズガイド」となっておりますので、ぜひご一読ください。


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サウナの購入を検討しているなら、まず最初に読んでほしい記事:カバー画像

 

バレルサウナとは

バレルサウナとは、その名の通り、バレル(barrel)=樽の形をしたサウナのことです。
木材を円形に組み上げて作った部屋の中に薪ストーブや電気ストーブを設置して温めるタイプのサウナで、主にアウトドアサウナとして用いられています。

バレルサウナのルーツは諸説あるものの、北欧・フィンランドが発祥と言われています。

北欧では元々、屋外用のサウナとして、同じ建物の中にサウナ室だけでなく休憩室やシャワー室など複数の部屋を配置したいわゆる"サウナ小屋"が主でしたが、サウナ室と前室のみからなるシンプルな構造のバレルサウナが近年多くみられるようになりました。

なお、バレルサウナの熱源は電気ストーブか薪ストーブが主流で、一部でガスストーブを使用する例もありますが、北欧ではほとんど見かけません。

薪ストーブは伝統的なサウナ体験に近いようなじんわりとした熱が人気ですが、薪を用意するコストや、温めるまでの時間を重視する方には、電気ストーブが人気となっています。

ロウリュ

 

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バレルサウナの特徴とメリット

近年、北欧のみならず、西欧やアメリカ、そして日本でも人気を博しているバレルサウナ。その特徴、そして導入のメリットはいったいどこにあるのでしょうか。

 

①樽型構造によって、極上のロウリュを体験できる

バレルサウナの特徴といえば、その形状。円筒を横に倒したような樽型構造となっており、この構造がバレルサウナの最大の魅力を生み出しています。

樽型構造により天井部が円形になっていることから、ロウリュをするとそのカーブに沿って熱気が自然に降りてきます。これにより、サウナ室全体に素早くムラなく熱が伝わります

ロウリュをしてから熱を感じるまでの時間も他の種類のサウナと比べて短く、ロウリュの熱が最も効率的に循環する形式のサウナといえます。

これこそがバレルサウナの最大の魅力といえ、バレルサウナを導入することで極上の蒸気と本格的なサウナ体験を堪能していただけます。

バレルサウナ・ロウリュの様子(モデル・清水みさとさん)
モデル・清水みさとさん





②気軽に導入できる

バレルサウナの特徴は"導入しやすさ"にもあります。シンプルなつくりとなっていることから、他のアウトドアサウナと比べて価格が安く、1~2日の短期間での施工も可能です。

また、バレルサウナは主にアウトドアで利用されるため、室内設置型のキャビンサウナ等と比べて導入する場所をイメージしやすいというメリットもあります。

たとえば戸建ての住宅やマンションにキャビンサウナを導入する場合、設計段階から図面内にサウナを配置する必要があります。他方、バレルサウナは、ご自宅や別荘の庭など、スペースが確保されてさえいれば比較的手軽に設置することができます。

バレルサウナの施工について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご参照ください。

https://totonou.co/blogs/sauna-knowledge/construction-barrel


バレルサウナ外観(モデル・清水みさとさん)

 

③サウナ室が温まるのが早い

サウナ室が温まるのが早いため、サウナに入るまでの準備の時間が短く済むことも、バレルサウナを導入するメリットのひとつです。
温まるのが早い理由は、やはりその樽型構造にあります。天井が円形になっており、角の部分のデッドスペースがないため、幅や奥行きが同じキャビンサウナ等と比較してもサウナ室全体が温まりやすくなっています。

そのうえで、バレルサウナの魅力を最大限引き出すためにストーブの選定が重要なポイントとなります。サウナ室を早く温めたいからといって必要以上に出力の大きなストーブを選ぶのは危険です。一方で、サウナ室の大きさに見合っていない出力の小さなストーブを選ぶと温まるのが遅く、バレルサウナのメリットを十分に感じることができません。販売事業者と相談しながら、バレルサウナのサイズに合った適切なストーブを選定するようにしましょう。

バレルサウナ内観・薪ストーブ



④パーソナルスペースを確保しながら、コミュニケーションの場にもなる

バレルサウナを選ぶメリットのひとつに、複数人で利用する場合でもしっかりとパーソナルスペースを確保できる、という点が挙げられます。
温浴施設等にあるサウナ室やキャビンサウナではベンチが"ひな壇"の形で配置されていることが多い一方、バレルサウナのベンチは"II字型"か"L字型"で配置されることが多いため、しっかりとパーソナルスペースを確保した状態でサウナ浴をお愉しみいただけます。

また、"II字型"や"L字型"のベンチであれば家族や友人と向かい合った状態でサウナをお愉しみいただけるため、サウナ室内での会話もしやすく、コミュニケーションの場にもなります。


バレルサウナを楽しむ女性




⑤アウトドア施設との相性がよく、事業利用もしやすい

バレルサウナは屋外利用に適した構造のサウナであり、また、木をふんだんに用いた"小屋"のような印象的なフォルムから、アウトドア施設などとの相性が良いことも魅力のひとつと言えるでしょう。最近は露天風呂のそばに設置される事例も増加しています。

また、一度組み立てれば、テントサウナのように毎回設営・撤収する手間もかからないため、事業用として利用しやすく、これもバレルサウナを導入するメリットのひとつといえます。

菊南温泉スパリゾート あがんなっせ・バレルサウナ
菊南温泉スパリゾート あがんなっせ:https://totonou.co/blogs/news/agannasse

 

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バレルサウナのデメリット

ここまで見てきたようにバレルサウナには多くの魅力がありますが、他方で、その構造の特性等により他のサウナと比べて劣っている点もあります。

北欧・エストニアに拠点を置くtotonoüでは、現地在住のメンバーが工場を訪れて協議を重ねることで、製品を改良し、これらのデメリットを補う工夫をしています。

 

①断熱材がなく、保温性が低い

バレルサウナは他のアウトドアサウナと比べてシンプルなつくりになっているのが魅力のひとつであるものの、それゆえに断熱材を使用しておらず、保温性が比較的低いというデメリットも抱えています。

とはいえ、バレルサウナは北欧発祥のサウナであり、-20度という厳しい冬の寒さの中でもしっかりと温まるつくりになっています。実際に北欧で作られたバレルサウナをみると、断熱材を巻いたり、壁に埋め込んだり、といったことはほとんどされていません。

totonoüでは、42mm厚の木材を使用することでサウナ内外の温度差の影響を受けづらくしたり、木材をサーモ加工することによって断熱性を上げたりといった工夫をしているほか、より高い断熱性を追求したいお客様には、屋根材の下に断熱材を巻きつけるオプションも提供しています。

バレルサウナ・木材



②高さを担保しにくく、足元が冷えやすい

バレルサウナといえばその円形の天井が特徴ですが、その形ゆえに高さを上げようとすると頭がつかえてしまうため、キャビンサウナ等と比べてベンチの高さを確保しづらいというデメリットがあります。

"温かい空気は上に行く"という原理はサウナ室内にも言えることですので、ベンチの位置が低くなってしまうと、足元が冷えやすくなってしまいます
そこで、totonoüでは、なるべく大きな直径を採用し、ベンチの位置を極力高くすることで、足元の冷えやすさを軽減しています。

AKAMA鎌倉「VAGUE」・バレルサウナ



③屋外設置で外気や湿度の影響を受けやすい

バレルサウナは屋外に設置されることが多いうえ、木材でできていることから、天候や外気、湿度などの影響を受けやすいという欠点があります。また、これはサウナ全般に言えることですが、サウナ室内は高温多湿で、汗やロウリュなどによる水分の影響も大きく受けます。

こうしたトラブルを極力減らすために、バレルサウナを選ぶ際には、屋根材がついている製品を選ぶことをおすすめします。また、しっかりと雨漏り対策(コーキング)をしてくれる施工業者を選ぶことも大事なポイントです。

加えて、バレルサウナを長くお使いいただくために、タガの調整やドアの立て付けの調整、塗料の再塗布など、定期的なメンテナンスを行うことも重要です。このメンテナンスを適切に行った場合、長ければ20年お使いいただくことが可能となります。

バレルサウナ・屋根材と施工の様子


totonoüでは導入後のアフターメンテナンスにも力を入れており、ストーブや本体に不具合が発生した場合にサウナ専門の施工チームがすぐに駆けつけられる体制を構築しています。また、バレルサウナの設置に必要となるほぼ全ての部品を首都圏の倉庫に保管しているため、部品の交換にも迅速に対応しています。


バレルサウナ施工の様子

 

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バレルサウナのタイプ

バレルサウナといえば円筒を横に倒した"樽型"が主流ですが、かまくら型や楕円形、スクエアモデルといった新しい形状のものも次々に登場しています。

 

◆樽型バレルサウナ

大きさによって最大収容人数が異なり、totonoüでは、奥行きが1.2mのものから4.0mのものまで4つのサイズを展開しています。

いずれのモデルにも、サーモ加工が施された北欧産のサウナ用A級木材が使用されており、中に入ると木のぬくもりと豊かな香りを感じることができます。

totonoüのバレルサウナ製品は直径が大きめであることから、ベンチの高さがしっかりと確保されているのが特徴で、「高さを担保しにくく、足元が冷えやすい」というバレルサウナの弱点を克服しています。

 

1.2mモデル(ミニバレルサウナ)

奥行き1.2mと非常にコンパクトなサイズながら、『L字型ベンチ』を採用することで、2〜3人でサウナ室をお使いいただくことが可能となっています。

サイズが小さく、設置場所の自由度が高いことから、個人のご自宅や、宿泊施設の客室などに貸切サウナとして設置する事例が増加しています。

ゆ~とぴあ仙台南・バレルサウナ1.2mモデル
1.2mモデルのバレルサウナ(温浴施設『ゆ~とぴあ仙台南』:https://totonou.co/blogs/news/ytp-sendaiminami

✅1.2mモデルのバレルサウナの詳細はこちら

北欧産バレルサウナ 1.2m

 

2.2mモデル

totonoüのバレルサウナの中で一番人気の"王道モデル"です。

ベンチが向かい合わせで並んでいる『II字型』のレイアウトで、4~6人でゆったりとお入りいただけます。

人気モデルであるがゆえに国内の在庫量が多く、お急ぎの納品にも対応可能な場合が多いのも特徴のひとつです。

吟漁亭・バレルサウナ外観
2.2mモデルのバレルサウナ(古民家宿『吟漁亭』:https://totonou.co/blogs/news/ginryotei

✅2.2mモデルのバレルサウナの詳細はこちら

北欧産バレルサウナ 2.2m

 

3.0mモデル

サウナ室に加えて前室が付いているタイプのバレルサウナ。温浴施設や広めのお庭にフィットするサイズです。

2.2mモデル同様、ベンチは『II字型』に配置。サウナ室は4〜6人でお使いいただけるサイズとなっているため、ご家族や複数人のご友人などのグループでお愉しみいただけます。

SIMODACCI SAUNA・バレルサウナ外観
3.0mモデルのバレルサウナ(ホテル伊豆急『SIMODACCI SAUNA』:https://totonou.co/blogs/news/hotel-izukyu-simodacci-sauna-interview

✅3.0mモデルのバレルサウナの詳細はこちら

北欧産バレルサウナ 3.0m

 

4.0mモデル

前室付きの大型バレルサウナです。サウナ室は8~10人でご利用いただけるため、温浴施設などへの導入に適したサイズといえます。

藤森慎吾氏が主宰するオンラインコミュニティ・FILLLLAGE(フィレッジ)のサウナ村プロジェクトや、サバンナ・高橋茂雄氏の別荘にも導入いただいたモデルです。

宝船温泉・バレルサウナ外観
4.0mモデルのバレルサウナ(旅館『宝船温泉』:https://totonou.co/blogs/news/takarabune-customers-voice

✅4.0mモデルのバレルサウナの詳細はこちら

北欧産バレルサウナ 4.0m

 


 

◆スクエアバレルサウナ

2024年に最新モデルとして誕生した、スクエアバレルサウナ。文字通り、従来の樽型とは異なる四角い形をしています。

スクエアバレルサウナは、樽型バレルサウナのデザイン性やメリットを踏襲しつつ、北欧の伝統的なサウナに近い体験ができるのが特徴で、まさにバレルサウナの『次世代モデル』といえます。

スクエアバレルサウナ

 

一般に、樽型のバレルサウナは、その円形の天井ゆえにベンチの高さを上げすぎると頭がつかえてしまうため、箱型のキャビンサウナ等と比べてベンチの高さに制限があるという弱点があります。ベンチの位置が低いと足元が冷えやすくなってしまうため、totonoüでは、なるべく大きな直径を採用しベンチの位置を極力高くすることで、その弱点を補ってきました。

スクエアバレルサウナでは、樽型バレルサウナよりもさらに大きい直径を採用しています。その上で、床面を底上げし、ベンチを二段にすることで、足元までしっかり温まる仕様に。これは北欧の伝統的なサウナである『スモークサウナ』のベンチの設計に近く、日本にいながら"北欧さながらのサウナ体験"をお愉しみいただけます。

また、『L字型ベンチ』を配置し、ストーブ横のデッドスペースを減らすことで、コンパクトながら5~6人で快適にお使いいただけるつくりを実現しました。

✅スクエアバレルサウナの詳細はこちら

北欧産・スクエアバレルサウナ

 





日本でのバレルサウナ導入事例

◆藤森慎吾氏主宰・FILLLLAGEのサウナ村プロジェクト

藤森慎吾氏が主宰するオンラインコミュニティ・FILLLLAGE(フィレッジ)のサウナ村プロジェクトに、直径2.25m、奥行き4.0mの大型バレルサウナを導入いただきました。

https://totonou.co/blogs/news/shingo-fujimori

FILLLLAGE・バレルサウナ4.0m

✅藤森慎吾氏主宰・FILLLLAGEに導入いただいたバレルサウナ製品(4.0mモデル)の詳細はこちら

北欧産バレルサウナ 4.0m





◆東急グループ・ホテル伊豆急『SIMODACCI SAUNA』(静岡県)

ホテル伊豆急のプールサイドに3.0mモデルのバレルサウナを導入いただきました。下田の海が目の前に広がる抜群のロケーションでサウナ浴をお愉しみいただけます。

https://totonou.co/blogs/news/hotel-izukyu-simodacci-sauna-interview

ホテル伊豆急『SIMODACCI SAUNA』・バレルサウナ3.0m

✅ホテル伊豆急『SIMODACCI SAUNA』に導入いただいたバレルサウナ製品(3.0mモデル)の詳細はこちら

北欧産バレルサウナ 3.0m





◆『AKAMA鎌倉』(神奈川県)

『AKAMA鎌倉』は、築100年以上の古民家をリノベーションした宿泊・飲食・サウナの複合施設で、その庭園内にバレルサウナが設置されています。施設全体のリニューアルオープンに合わせて、3.0mモデルのバレルサウナを導入いただきました。

https://totonou.co/blogs/news/akama-kamakura-vague

AKAMA鎌倉・バレルサウナ3.0m

✅『AKAMA鎌倉』に導入いただいたバレルサウナ製品(3.0mモデル)の詳細はこちら

北欧産バレルサウナ 3.0m






バレルサウナ導入のご相談は、totonoüまで

totonoüはバレルサウナの導入実績が国内トップクラス。北欧・エストニアに拠点を置き、現地の工場で一つずつ手作りした高品質・ハイデザインのバレルサウナを現地から直輸入しています。

totonoüでは、お客様に安全かつ適法にサウナを設置していただくために、図面のレビューや行政との協議のサポートを無償で行っています。また、バレルサウナの施工は『マルシンスパ』や『大阪サウナDESSE』などの有名温浴施設を手掛けてきた経験豊富なサウナプロチーム"RUSH"が担当しています。

 

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totonoüのバレルサウナ製品のご案内

■バレルサウナ製品トップページ:https://totonou.co/collections/barrel-sauna

■バレルサウナに関するお問い合わせ先:https://totonou.co/pages/contact



 

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