【ホテル】東急グループ・ホテル伊豆急 サウナ導入プロジェクトの裏側 担当者様インタビュー
この記事では、実際にtotonoüのサウナを導入いただいたお客様の「サウナと共にある暮らし」をお伝えしています。
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Q:本日はよろしくお願いします!『SIMODACCI SAUNA』プロジェクトはどのような経緯で始まったのですか?
Huber. 山下さま:
今回の『SIMODACCI SAUNA』プロジェクト(以下「本プロジェクト」)は、観光庁からの補助金を活用し、静岡県・下田エリアのひとつの目玉コンテンツとして、ホテル伊豆急のプールサイドにバレルサウナを設置することで、誘客やお客様の若者化をはかっていこうという狙いで発足した取り組みです。
伊豆急コミュニティー 山口さま:
私が所属している経営管理室は成長戦略の具現化をする部署です。コロナ禍を踏まえ、今後宿泊施設をどのようにしていくべきかという検討を進めているなかで、ちょうどその流れにうまくマッチする形で、東急エージェンシーさん、Huber.さんに本プロジェクトのご提案をいただいたんです。
東急エージェンシー 長谷川さま:
東急エージェンシーの共創ビジネスプロデュース局では、下田や伊豆の活性化について震災の後からずっと伊豆急行さんとタッグを組んで様々なプロジェクトに取り組んできたという縁があり、その流れの中で本プロジェクトの提案をさせていただきました。

Q:本プロジェクトのコンセプトや、『SIMODACCI』というキーワードについて教えてください。
東急エージェンシー 長谷川さま:
ご存知の通り、下田は海がとても綺麗な場所でビーチも10箇所ほどありますが、それらの価値を夏以外に活かしきれていないという課題がありました。
そこで考えたのが、アウトドアサウナの導入です。アウトドアサウナを利用していただくことで、潮風や海の空気を感じられるとか、波の音をゆっくり聞けるとか、そういった海景色だけではないプラスアルファの、"その場にいる気持ちよさ"というものを味わえるのではないかと思ったんです。

『SIMODACCI SAUNA』という名称についてですが、本プロジェクトのコンセプトとして「下田のことをもっと好きになってもらいたい」というのがあります。
「下田には夏しか行かない」という状態だった人が、またあそこに行ってのんびりしたいとか、あの場所から海を見たいと思って、"友達感覚"になってしょっちゅう通ってくれるようになる。そういった場所を目指したいと思っていました。
"友達感覚"で通ってもらうきっかけになるようなコンテンツとしてのアウトドアサウナということで、『下田の友達』『下田のうち』『下田の友達んち』といったものをもじって『SIMODACCI SAUNA』という名称にしました。
伊豆急コミュニティー 山口さま:
ちょうど伊豆急グループにおいて、伊豆半島を活性化していくために来島動機や滞在動機、居住動機を高めていきたい、伊豆のファンを作りたい、という議論をしているときに本プロジェクトの話があって、僕たちのビジョンとも非常に合っているコンセプト、名前だということで、本プロジェクトが進められることになりました。
Q:どのような経緯でtotonoüのバレルサウナを導入することになったのですか?
伊豆急コミュニティー 山口さま:
本プロジェクトのサウナの選定に関して、伊豆急コミュニティーとしてはまずアウトドアサウナの勉強からスタートした状態でした。年間を通して置くためにはどんなタイプのサウナがいいのかといったところや、電気ストーブを使用できるものにしたいといった条件をHuber.さんに相談させていただきました。
また、『リトリート体験』をこのエリアで提供できる施設にしたいという希望があったため、海の目の前という潮風や砂がある環境のなかでリトリート体験を実現するにはどうすればいいのか、といった点も相談を重ねて、Huber.さんから最終的に提案していただいたのが今回のtotonoüさんのバレルサウナでした。

Huber. 紀陸さま:
totonoüさんのサウナは北欧産の木材を使用しているので、そういった良質なイメージと設置場所から見える自然の雰囲気がマッチしていると思いますし、高級感のある『リトリート体験』をお客様にしていただきたいというホテルの思いに対して一番フィットしたのが、totonoüさんのバレルサウナだったんです。
東急エージェンシー 長谷川さま:
ホテル伊豆急では、山口さんもおっしゃっていたように『最高のリトリート体験を提供する』というコンセプトでホテル全体を手入れしているところです。
totonoüさんのバレルサウナは北欧のエストニア産で、非常に良い意味で北欧文化の素朴さと高級感を併せ持っていると思うので、このコンセプトにも合いますし、ホテル伊豆急から見える景色とすごく相性がいいのではないかと判断しました。
Q:バレルサウナの導入にあたって、大変だった点などはありましたか?
Huber. 山下さま:
Huber.としてはバレルサウナを導入するというのは今回が初めての取り組みだったので、漠然とした不安がありました。当初は他の会社のバレルサウナを検討していたものの、色々と調べていく中でtotonoüさんのサウナに変更したという経緯もありますし、法律面についても探り探りで対応していった形です。
totonoüさんとはこれまでも日頃からやりとりをさせていただいていたので、本プロジェクトにおいても、わからないことがあった際にはtotonoüさんと都度やりとりをすることでクリーンになって、解決できたと感じています。

Huber. 紀陸さま:
公衆浴場法と建築基準法などの法律に関して地域ごとに方針や指針が異なる部分があり、かなり調整が難しかった場面がありましたが、totonoüさんと話をすることで全国的な動きはどうなっているのかという確認をしながら、行政や建築事務所等との調整をすることで進めていきました。
本プロジェクトに関わった事業者の共通認識として、しっかりと適法であると胸を張れる状態でいるべきだという気持ちがあったので、追加で対応が必要な部分についてどのように資金を工面するのか含めて、それぞれができること、解決策を探っていった形です。
伊豆急コミュニティー 山口さま:
大変だったのはやはり関係各所との調整です。白浜という地域は国立公園の第2種特別地域に含まれているため、規制がかなり厳しく、建てるものに関しては形やサイズだけでなく素材や色味に至るまで、すべてにチェックが入ります。
また、さきほど紀陸さんも触れていましたが、バレルサウナの導入にあたっては建築基準法など様々な法律が関係してくるため、その点の調整も必要でしたし、本プロジェクトには補助金を使っているため「いつまでに完成させて報告書を出さないといけない」といったスケジュールがタイトに決まっていたので、その調整もかなり大変でした。
そのうえで、本プロジェクトに一旦の区切りがついた現時点の感想としては、本当に素晴らしい施設ができたなと感じています。

Q:totonoüのパートナーであるHuber.さんや、totonoüと仕事をしてみていかがでしたか?
伊豆急コミュニティー 山口さま:
サウナの施工は本当に段取りよく、短い期限でも決められた時間の中でしっかりと進めていただきました。改めてできあがったものを見て、ホテルの雰囲気にも非常に合っているので、本当に良かったなと感じています。ホテルのスタッフからも「バレルサウナの雰囲気がすごく良い」という声が上がっていました。
調べたところ、totonoüさんのバレルサウナは国内でNo.1の実績があるということだったので、Huber.さんにtotonoüさんをご紹介いただき、信用できるところとお取引ができてありがたかったです。
加えて、下田にはヨーロッパからのお客様がかなり多く来ていて、特に吉佐美というエリアには中長期で滞在されるヨーロッパからのお客様が多くいらっしゃいます。そういった事情を考えると、下田の雰囲気とヨーロッパや北欧の雰囲気というのは相性がいいのではないかと思っていて、その点でもtotonoüさんと仕事をさせていただけて良かったです。

Q:アウトドアサウナの導入によって、今後どのような効果を期待されていますか?
伊豆急コミュニティー 山口さま:
今回アウトドアサウナの導入に至ったのは、コロナ禍を経て、旅行スタイルや価値観が非常に大きく変化しているということが背景にあります。こうした社会情勢の変化を踏まえ、伊豆急グループ、ホテル伊豆急としても新しいサービスや価値を提供しなければならないのでは、と考えていました。
夏に関しては、現在もお客様に対して旅の過ごし方を提案できているのですが、夏以外の季節の過ごし方を提案できるコンテンツをつくりたいということで、アウトドアサウナの導入の検討が進められました。
アウトドアサウナの導入によってプールサイドの共有部分の価値が向上すると、それがホテル全体の価値向上につながると思いますし、「夏以外も一年を通してこういう過ごし方ができますよ」というしっかりとした提案ができるようになるので、結果としてそれが新しい客層の獲得につながっていくのではないかと期待しています。

東急エージェンシー 長谷川さま:
ホテル伊豆急では、新しい若い客層やインバウンドのお客様、個人客を増やすことに取り組まれてきました。新しいタイプの客室を作ったり、ホテル全体のリニューアルを進められたりするなかで、今回のアウトドアサウナの導入では、より趣味性の高い"目的旅"のお客様を獲得するということを狙っています。
単にホテルの温泉施設が綺麗になったというだけではなくて、サウナを旅の目的として素敵なサウナ体験ができるところを探している、いわゆる"サ旅"狙いの層に来ていただくことで、結果的にその方たちが「こんなにいいところだったんだね」と感じてホテルや下田エリアのファンになってくれるとか、そういった新しい出会いが生まれるんじゃないかなと思っています。
Huber. 紀陸さま:
多くの大型ホテルやリゾートホテルにおいて繁忙期以外の時期に若年層のお客様になかなか来ていただけない、というのが大きな課題となっています。
我々としては、アウトドアサウナがこうした課題を解決するためのサービスになりえるのではないかという思いをもってホテルへの導入に取り組んできました。
本プロジェクトは準備も含めてかなり大変だったと思いますが、現場の人たちが作りながら抱えていたわくわく感というのは、サウナを好きな人たちにはきっと伝わるものですし、実際にサウナを体験したお客様にも必ず良さが伝わると思います。そうして影響が広がっていくことが、新しい流れや新しい価値を生み出していくことにつながると思います。
ありがとうございました!
📍 ホテル伊豆急『SIMODACCI SAUNA』
公式HP:https://hotel-izukyu.co.jp/sauna/
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