【北欧から届いたサウナを安全に楽しむ知恵 Vol.3】自宅用サウナにまつわる注意点をエストニア人・Alariさんにインタビュー
totonoüでは、インタビューを通じて世界の様々な「サウナと共にある暮らし」をお伝えしています。今回はバレルサウナの製造工場を経営するエストニア人のAraliさんをお招きし、サウナの本場であるエストニアの自宅用サウナにまつわる注意点をお伺いました。 |
自己紹介
Q.本日はよろしくお願いします!さっそくですが、自己紹介をお願いします。
A. Alari(アラリ)と申します。現在はエストニアのRakvereという街でバレルサウナの製造工場を経営しています。サウナ工場を営む家族のもとで育ったこともあり、幼少期から自宅にサウナがある環境で過ごしてきました。私の息子も1歳の頃から一緒にサウナに入っています。
Q.今回はサウナに関するインタビューということで、普段のサウナの入り方について教えてください。
A. 普段は80度のサウナに10分入って休憩を2-3回繰り返しています。私がサウナに入る頻度は週3-4回ですが、仕事を引退した両親は毎日サウナに入っています(笑) どちらかが薪ストーブに薪をくべている間にもう一方が犬の散歩に行き、帰るとサウナの準備ができている、という光景が日常です。
入り方に関するこだわりは、ユーカリのアロマを使うことですね。私の妻はアロマを使いませんが、代わりに私が使わないサウナハットを愛用しています。サウナの本場のエストニアでも、入り方には人それぞれのこだわりがあります。
サウナに入る前の注意点
Q. サウナを準備する時に気をつけていることはありますか?
A. ストーブの使用には特段の注意を払っています。電気ストーブの場合は自動で温度調節ができるので、準備の段階で注意すべきことは温度の確認のみです。ですが、薪ストーブを使用する場合は、薪の量や火力が適切であるかを適宜確認する必要があります。温度が高すぎる場合は、薪の量を減らしたり窓を開けるなどして、自分で温度調節をすることが必要ですね。
サウナに入っている時の注意点
Q. これまでサウナに入っている時にアクシデントが起きたことはありますか?
A. 私自身は幼少期にサウナストーブで火傷をしたことがあります。薪ストーブに薪をくべていた際、無意識でストーブに触ってしまったんです。その衝撃は今でも覚えているほどで、息子にも伝えています。特に子どもがサウナストーブを扱う場合は、大人が一緒に確認するべきですね。
また、私の友人はお酒を飲んでサウナに入った時に、階段でバランスを崩してストーブにぶつかり火傷をしたそうです。小さいサウナの場合はスペースが十分ではない場合もあるので、無闇に移動をしないことや、移動する際には注意を払うことが必要かと思います。
Q. 安全にサウナを楽しむために意識していることはありますか?
A. 身体の状態を自分で確認し、無理をしないことです。サウナに入ると周囲の人よりも長くサウナに入ろうとしたり、周囲のペースに合わせてしまうことがあります。ですが、サウナは勝負ではありませんし、周囲のペースに合わせる必要もありません。身体の状態を自分自身で理解し、それぞれの適切な時間と温度でサウナを楽しむことが大切です。
サウナの後の注意点
Q. サウナの後は水風呂や外気浴を楽しむと思います。その際の注意点はありますか?
A. 急激な温度変化に注意をしています。サウナから出る時はゆっくり出るようにしたり、水風呂に入る時はゆっくり入るよう意識しています。特にサウナに慣れていない場合は、慣れている人が水風呂に飛び込んでいたとしても、ゆっくりと足から順番に入ることで安全に楽しむことができると思います。
メンテナンスについて
Q. 日常のメンテナンスで意識していることはありますか?
A. サウナストーンのメンテナンスを定期的に行っています。サウナストーンは消耗品であるため、1年に1回は状態を確認し、劣化している場合は石の交換を行います。また、1年に2回はサウナを念入りに掃除し、サウナストーブの動作を確認します。簡単な清掃は1ヶ月に2回行い、ベンチにオイルを塗ったり床を掃除して清潔な状態を保っています。
ありがとうございました!
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