【北欧から届いたサウナを安全に楽しむ知恵 Vol.4】自宅用サウナにまつわる注意点をエストニア人・Merliさんにインタビュー
totonoüでは、インタビューを通じて世界の様々な「サウナと共にある暮らし」をお伝えしています。今回はエストニア人のMerliさんをお招きし、サウナの本場であるエストニアの自宅用サウナにまつわる注意点をお伺いました。 |
自己紹介
Q.本日はよろしくお願いします!さっそくですが、自己紹介をお願いします。
A. Merliと申します。19歳で大学生をしています。私の家族はエストニアのVõruという地域で宿を経営しており、私自身もその土地で生まれ育ちました。自宅に隣接する宿にはサウナと湖があり、私が初めてサウナに入ったのは1歳の時だったそうです。
Q.今回はサウナに関するインタビューということで、エストニアのサウナにまつわる伝統を教えてください。
A. エストニア人の暮らしはサウナと深く結びついています。例えば私が暮らすVõruという地域には、古くから伝わるサウナの歌があり、家族や友人とサウナやサウナパーティーでその歌を歌うことが伝統の1つになっています。
その他にもサウナでヴィヒタをしたり、サウナの後に湖に入るなど、自然と繋がる時間がエストニアでは大切にされています。寒い冬でも凍った湖に穴を開けて湖に入るんですよ(笑)
サウナに入る前の注意点
Q. サウナを安全に楽しむために、サウナに入る前に注意していることはありますか?
A. 私は以前クロスカントリースキーの選手をしていたのですが、その際、サウナに入るタイミングに注意を払っていました。サウナに入ると身体に負担がかかるため、運動前は長くサウナに入ることを控えていましたね。一方で、運動後はリラックスをするためにサウナに入ることが多かったです。これはアスリートに限る話かもしれませんが、運動をすることが多い人はサウナに入るタイミングを意識してみるといいかもしれません。
サウナに入っている時の注意点
Q.安全にサウナを楽しむために、サウナで気をつけていることはありますか?
A. 自分のペースでサウナを楽しむということです。サウナは我慢大会ではないので、自分に適した時間でサウナに入るということを意識しています。また、サウナで体調が悪くなった場合は、すぐにサウナから出て水を飲むことも大切ですね。体調が悪くなったことに気づいてもらえるよう、サウナには1人で入らないということも安全に楽しむための重要なポイントです。
サウナの後の注意点
Q. サウナから出たあとに避けるべき行動があれば教えてください。
A. 水分補給をする際に、お酒を飲まないということです。アルコールでは十分に水分補給ができないということもありますが、サウナの中でふらついてしまったり、注意力が低下することでケガに繋がる恐れがあります。
エストニアの若者の間では食事とサウナを一緒に楽しむサウナパーティーが人気ですが、その際にお酒を飲んだことで事故に繋がったという話を聞いたことがあります。サウナの後に入る湖で溺れかけたり、周囲の人もお酒を飲んでいることで事故に気づけない、または助けられないというケースがあるそうです。サウナに入る際はお酒を飲まないよう注意することで、このようなリスクをなくすことができます。
メンテナンスについて
Q. サウナのメンテナンス方法を教えてください。
A. 大きなメンテナンスは1年に1回行っています。特に自分で掃除をするのが危険な煙突などは、専門の業者を呼んで点検をしてもらっています。その他、月に数回は床とベンチを水洗いして清潔に保っています。
ありがとうございました!
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