【北欧から届いたサウナを安全に楽しむ知恵 Vol.2】自宅用サウナにまつわる注意点をエストニア人・Jagupさんにインタビュー


 totonoüでは、インタビューを通じて世界の様々な「サウナと共にある暮らし」をお伝えしています。 今回はエストニア人のJagupさんをお招きし、サウナの本場であるエストニアの自宅用サウナに関する注意点についてお伺いました。

 

 

自己紹介

Q.本日はよろしくお願いします!さっそくですが、自己紹介をお願いします。

A. Jagup(ヤグップ)と申します。エストニア出身で日本やフィンランドに住んだ経験があり、現在はエストニア第二の都市のタルトゥで家族と暮らしています。

庭にいるエストニア人

 

Q.今回はサウナに関するインタビューということで、サウナとの馴れ初めについて教えてください。

A. 初めてサウナに入ったのは子どもの頃ですね。エストニアの多くの家庭にはサウナがあるのですが、私も幼少期の頃から家にあるサウナに家族で入っていました。 今でも1週間に1回は自宅で80度のサウナに入っています。10分間サウナに入りシャワーを浴びて15分休憩というサイクルを4回繰り返すのがマイ・ルーティーンですね。 スマホや時間から解放され、1人でリラックスしながら思考を巡らせる時間が大好きなんです。

エストニアの自宅サウナ

 


サウナに入る前の注意点

Q. サウナを準備する時に気をつけていることはありますか?

A. 私の家のサウナは薪ストーブを使用しているのですが、その際に乾いた木を使うことを徹底しています。完全に乾いていない木を使用した場合、空気が循環せず、黒い煙が出ることがあります。この黒い煙が煙突に付着して時間の経過とともに堆積されると、それが燃えて煙道火災の原因になってしまいます。実際に知り合いの家のサウナで火災が起き、煙突から2mほどの火柱が出て消防車が呼ばれる事態になりました。 使用する木は2-3年乾かし、煙突の煙が白くて適切な量が出ていることを確認しながら準備を行うことが重要です。

焚き火の様子

 

Q. サウナに入る前のルーティンがあれば教えてください。

A. エストニアにおいて、サウナは綺麗で神聖な場所とされています。そのため、サウナに入る前には必ずシャワーを浴びます。シャワーを浴びることで、サウナでの急激な温度変化を軽減することが可能です。 また、風邪を引いている時はサウナに入ると体に負担がかかるため、使用は控えています。

 


サウナに入っている時の注意点

Q. 安全にサウナを楽しむために、サウナに入っている時に避けるべき行動はありますか?

A. お酒には特に注意する必要があります。サウナではたくさんの汗をかくため体から水分が無くなりますが、お酒を飲むとさらに水分が奪われてしまいます。そのため、サウナに入る際はお酒を飲まず、サウナを出た後は水で水分補給をすることが大切です。

サウナのドアは必ず外開きになっているので、体調が悪くなった時はドアまで移動して体重をかけて屋外に出るように気をつけると良いと思います。

エストニアの自宅サウナ

また、サウナハットを使用する場合にも注意が必要です。サウナハットは髪を守ることができる一方、暑さに気付きにくいというデメリットもあります。サウナハットを使用する場合は、体感以上に体が温まっている可能性があるということに注意する必要があります。

サウナハット

 


サウナの後の注意点

Q. サウナの後は水風呂や外気浴を楽しむと思います。その際の注意点はありますか?

A. エストニアにはサウナの後に湖に飛び込む文化があります。日本の水風呂と似ている文化ですが、一人で入らず誰かと一緒に入る必要があります。溺れてしまったり、体調が悪くなった時に備えて、必ず人の目が届く場所で楽しむように気をつけていますね。 また、水風呂に慣れていない人はゆっくり入る必要があります。特に体が弱い高齢者は特に注意が必要です。

 


メンテナンスについて

Q. 自宅のサウナのメンテナンス方法を教えてください。

A. サウナストーブの石は1年に1回交換します。ストーブや煙突は1年に3回点検し、その際にベンチにオイルを塗るなどのメンテナンスを行います。ベンチや床の木は10-20年に1回交換し、少しずつ修理しながら使用することで、我が家のサウナは築50年を迎えました。

サウナを製造している様子

 

Q. メンテナンスをする際に特に注意している点はありますか?

A. 使用後に毎回掃除をする必要はないのですが、サウナにおいて湿気はカビの原因になってしまいます。そのため、特に乾燥しにくい床を重点的に水が溜まっていないか確認をしています。

エストニアの庭

 

ありがとうございました!

 

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