【ホテル/温浴施設】バレルサウナ導入事例 / お客様の声:ITONAMI・島田様
岡山県倉敷市児島地区に位置し、瀬戸内海に浮かぶ美しい島々が望める、デニムを基調としたホステル・アパレル・カフェの複合施設「DENIM HOSTEL float(デニムホステルフロート)」。 |
Q. 本日はお時間をいただきありがとうございます!さっそくですが自己紹介をお願いします。
A. ITONAMIで共同代表をしている島田です。2015年に兄とともにデニムのブランドを立ち上げ、2019年には実際にデニムの生産地を見てもらいたいという想いから、宿泊施設「DENIM HOSTEL float」を開業しました。
Q. floatにバレルサウナを導入されたきっかけについて教えてください。
A. もともと冬の海辺で楽しめるアクティビティを模索していたんです。多くの人で賑わう夏と比べると、このあたりは冬に屋外でできることが少なくて、雪も降らないのでなかなか魅力が打ち出しづらいと感じていました。昔は部屋でみんなで鍋をしたり(笑)
そんな中、長野県のThe Saunaなどに行く機会があり、自然の中で男女関係なく一緒に楽しむことのできるアウトドアサウナを体験して、僕自身すごくアウトドアサウナが好きになりました。サウナは寒い冬ならではの魅力も出せるので、宿泊とセットで楽しめるアクティビティとしてfloatでも提供できないかと考えるようになったんです。
Q. 結果として今回、totonoüのバレルサウナ(直径4.0mモデル・背面半円パノラマガラスオプション追加)と電気ストーブを導入いただきましたが、お選びいただいた理由は何だったのでしょうか?
A. まずは、外に置いたときのデザインとしてバレルサウナの丸くてかわいらしい形が気に入りました。また、せっかくならサウナの中からも海が見えるようにしたかったので、オプションで半円パノラマガラスを追加しました。
電気ストーブを選んだ理由は、薪ストーブに比べると温度管理等の手間が少ないため、自分たちで無理なくオペレーションができると考えたためです。実際に導入してみて、電気ストーブにはまた薪ストーブとは違った気持ちよさがあることを実感しています!
Q. サウナ導入に至るまでの過程には、どのようなハードルがありましたか?
A. この場所は国立公園内ということもあり、設置許可を得るにあたって行政まわりの確認に時間がかかりました。手続きを進めるうえで誰に何を聞けばいいのか分からなかったり、説明のために細かい図面や資料が必要だったりしたのですが、データの連携や問い合わせへの回答など、totonoüチームがいつも迅速にサポートしてくださったのがありがたかったですね。
Q. 今回バレルサウナの組立・施工は地元の大工さんにお願いされたんですよね!
A. はい。大工さんたちもサウナの施工は初めてだったそうなのですが、設計図を見ながらワイワイ楽しそうにやってくれていたのが嬉しかったです(笑)2人がかりでの組み立てだったのですが、特にトラブルもなくスムーズに進み、想定していたよりも早く3日間で完成しました。
Q. 無事3月にオープンした「fuu sauna(フウサウナ)」ですが、どんなこだわりが詰まっているのでしょうか?
A. せっかくならこの土地に根ざした体験をハード・ソフトの両面で実現し、fuu saunaにしかない魅力を提供したいと思っています。
多島美とも称される、瀬戸内の島々が海に浮かんでいるように見える景色はもちろんですが、アロマ水やサウナストーンもこの土地のものを使っています。瀬戸内レモンのアロマ水でロウリュをすると、さっぱりさわやかな香りがサウナ室に広がってとても気持ちいいですよ!
サウナストーンには、岡山県小田郡矢掛町で取れる白系花崗岩の「白桜みかげ」を使っています。自分たちで調べて採掘場まで行ったのですが、そこで知ったのが、石の品質と価格を守るために、採掘したもののうち約5%だけが市場で販売されており、僅かな傷や斑点があるものを含めて95%は土に返しているということ。もともと購入するつもりだったのですが、僕たちは石を販売する目的ではなかったこともあり、土に返すはずだった石の一部を今回ご厚意でいただいたんです。
現在は、この土地でつくられた衣服をまとってサウナに入ってほしいという想いから、デニムの水着のレンタルも準備中です。
Q. 実際にバレルサウナを導入されてみていかがですか?
A. サウナをオープンする前は、岡山県内にこうした施設の前例がなかったため、どれくらいのお客さんに来てもらえるか不安に思うこともあったのですが、ありがたいことに想定していたよりもたくさんの人たちにご利用いただいています。このゴールデンウィークはホステルは満室だったのですが、別の場所に泊まりながらわざわざサウナに入りに来てくださる方たちもいました。
また、お客さんの層もサウナだけすごく特殊なんです(笑)
新しいもの好きな感度の高い人たちがいたかと思えば、これまでfloatに来たことがなかった地元の若い人たちがサウナをきっかけに来てくれるようになったり、県内のサウナーの人たちが「サウナイキタイ」を見て来てくれたり。年齢としては20−30代の方が多いのですが、その中に多様性を感じます。
サウナに一緒に入ったお客さん同士が仲良くなることも面白い発見でした。
fuu saunaは1セット90分・6名までの利用なのですが、貸し切りではないので知らない人たち同士が一緒にサウナに入ることもしばしば。もちろん最初は緊張もあるかと思うのですが、一緒にサウナに入ってお互いに譲りあったり声をかけあったりしているうちに、いつのまにか打ち解けているんです。誰かが持参したアロマ水を皆で楽しんだり、その日会った人たち同士がラウンジで一緒にオロポを飲んでいたりするような光景を見ると、僕も嬉しくなりますね。
Q. 導入されてから何かトラブルはありましたか?
A. 一度ロウリュのやりすぎで電気ストーブが止まってしまったことがありました。それからは、ロウリュのかける量やタイミングについて利用前にお客さんに案内するようにしています。
Q. 日頃のメンテナンスはどんなことをされていますか?
A. 基本的には清掃と、あとたまにドアの建てつけをスムーズにするために油をさしたりしています。
Q. 島田さんご自身がfuu saunaで”ととのった”エピソードを教えてください。
A. サウナが完成したのが2月だったので、3月のオープンまでは一日の流れを知るためにも毎日いろんな時間帯で入っていました。正直、僕はどこの施設よりも自分のサウナが一番好きです!(笑)コンパクトな空間だからというのもあるかもしれないのですが、心が落ち着いて安心するんですよね。
現在は、営業時間が終わってから住み込みのスタッフや社員と一緒に入ることがあります。普段から多くの時間を共に過ごしていますが、サウナ内だからこそ話せることもあると感じています。
Q. 最後に、今後の展望について教えてください。
A. 今後はアロマ水の種類やいろいろなコンテンツを増やしていって、いつ来ても新しい発見があるようなサウナにしたいです。
そのためにも、サウナのことをもっと考えられるスタッフを採用したいと考えているんです。サウナで地域に新しい雇用が生まれるってすごいことですよね(笑)
もし敷地が許せばもう一台導入することも検討したいです。今のサウナは電気ストーブなので、薪ストーブもいいですよね。それぞれに異なる個性が楽しめるようなサウナができたら、なんて想像しています。
ありがとうございました!
編集後記 |