サウナの耐用年数とは?~実例を交えて徹底解説~
|
人混みを気にせず、好きな時に好きなだけ―。自分の生活スタイルや好みに合わせて満喫できる『自宅サウナ』を愉しむ方が、昨今徐々に増加しています。 別荘や自宅の庭にバレルサウナを設置したり、新築やリノベーションのタイミングで家にキャビンサウナを導入したりといった事例に加え、賃貸マンションの専有部に設備としてサウナが導入されている『サウナ付き物件』の事例も増加傾向にあります。 ただ、決して安い買い物ではないサウナ。いざ購入を検討するとなると、「何年くらい使えるの?」「すぐに傷んでしまうのでは?」「より長持ちさせられる使い方とは?」といった点が気になる方も多いのではないでしょうか。
|

サウナの耐用年数とは?
サウナの耐用年数は一般に10年とも20年ともいわれていますが、その長さを考慮する際のポイントのひとつに『木材の品質』があります。
北欧産サウナの耐用年数は比較的長く、屋外用で約20年〜、屋内用で約30年〜とされています。その背景として、北欧では古くからサウナが生活に根付いており、サウナを長持ちさせるための知恵や技術が発展しているということに加えて、サウナに適した木材である『サーモウッド』が採用されているサウナが多いことが挙げられます。

北欧産バレルサウナ
また、北欧では数十年前から屋外用サウナや屋内用キャビンサウナの製品開発が盛んに行われてきたため、長期間の使用に耐えうることが確認されている製品が多いのも北欧産サウナの特徴といえます。
注意すべきは、屋根材がない、もしくは壁厚が20mm程度といった廉価版サウナ製品の場合、耐用年数は一般に5~10年程度といわれている点です。低グレードの木材や薄い木材が使われているサウナは低価格という魅力がある一方で、耐用年数も短期化するという点に留意しましょう。
北欧産サウナの耐用年数の実例
実は、サウナの中には『傷みやすい箇所』と『傷みにくい箇所』があります。
屋外用・屋内用を問わず、サウナ室内で傷みやすいのはベンチの座面、背もたれ、足置き、床付近の木材といった水分と接することが多い箇所です。対して、天井や壁はサウナ室の中でも比較的傷みにくい箇所とされています。
また、屋外用サウナは風雨の影響を直接受けるため、地面付近の木材など、屋根材で保護されていない箇所は塗料などを用いて特に保護する必要があります。
こちらは、北欧・エストニアのご家庭にある、導入から20年程度が経過したサウナ室内の写真。耐久性は維持されており、まだまだ現役で使用できる状態です。

エストニアのご家庭のサウナ(導入から20年程度)
ただ、長期間使用するうちにベンチが黒ずんだり汚れたりすることもあるため、気になる場合にはベンチのみを交換することも可能です(1サウナあたり約15万円〜)。

エストニアのご家庭のサウナ(導入から20年程度)
また、こちらはエストニアの温浴施設にある、導入から約4年が経過したサウナ室内の写真です。温浴施設という性質上、毎日100人以上が座るベンチではありますが、サウナ用の塗料を定期的に塗布しているため、ベンチに大きな傷みは見当たりません。

エストニアの温浴施設のサウナ(導入から4年程度)
日本における北欧産サウナの実例
日本においては、屋外用サウナや屋内用キャビンサウナの歴史がまだ浅いため、正確な耐用年数がわからない製品も少なくありません。
totonoüでは、日本におけるバレルサウナの黎明期である2021年に北欧産サウナの輸入・販売を開始。その頃に北欧産バレルサウナを導入したサバンナの高橋茂雄さんが、先日、導入から4年近くが経過したバレルサウナの状態を動画で公開しました。
雨風や雪に晒される環境の中に置かれているバレルサウナですが、木材が朽ちていることもなく非常に綺麗な状態を保っていることが分かります。
バレルサウナの詳しい状態は、ぜひ動画の本編をご覧ください。
💡Column:『サーモウッド』と『ヒノキ』の違いとは?北欧産サウナに多く使用される『サーモウッド』とは、『サーモ加工』を施した木材のこと。『サーモ加工』とは、木材を約180~220度の高温で熱処理することで木材内部の水分を抜き、木材の膨張・収縮を防いで寸法の安定性と耐久性を高める北欧発の技術です。 サーモウッドは温度・湿度の変化に伴う反りが発生しにくいほか、サーモ加工されていない木材と比べて汚れや汗染みにも強くなるという特長があります。
![]() 左:サーモ加工済みの木材、右:サーモ加工前の木材 |
サウナの耐用年数を伸ばすポイント
サウナの耐用年数は、製品そのものの質や使用される木材などによって異なりますが、それだけではなく、導入後の使い方やメンテナンスによっても大きく変動します。
少しでも長く快適にサウナを使用するために何をすべきか、この章では『サウナの耐用年数を伸ばすためのポイント』を解説します。
①"正しい使い方"での使用
基本的なことではありますが、"正しい使い方"でのサウナの使用を心がけるだけでも、耐用年数を伸ばすことができます。
具体的には、サウナを流水で洗わない、タワシなどでこすらない、といったことが挙げられます。サウナを流水で洗ってしまった場合、木材に水分が残ってしまい、木材が腐食したりカビが生えたりする原因になりかねないうえ、ストーブの故障につながる可能性も。また、高圧洗浄機などを使って水洗いをしてしまうと、木材の色や表面の状態が変化してしまう恐れがあります。
さらに実用的なポイントとして、サウナ使用中はタオルを敷いて汗を吸収させることに加え、サウナの使用後も10~15分程度ストーブを稼働させ、余熱で乾燥させることで、サウナ室内に水分が残ることを防ぎ、よりサウナを長持ちさせることができます。

②木材への塗料の塗布
サウナは木材でできているため、しっかりとメンテナンスを実施するかどうかで耐用年数が大きく変わります。その中でも、特に重要なメンテナンス項目として『木材への塗料の塗布』があります。
雨風に晒される屋外用サウナはもちろん、屋内用サウナであっても、サウナ室内は高温多湿であり、汗やロウリュなどによる水分の影響も避けて通れないため、定期的な塗料の塗布は、長くお使いいただくためには「絶対に必要」と言っても過言ではありません。このステップを怠ってしまうと、木材の表面が黒ずんでしまったり、腐食してしまったりする可能性があります。塗布の頻度の目安として、商業用は半年〜1年に1度、家庭用は2~3年に1度程度が推奨されています。
外装用の塗料は、『キシラデコール』などのログハウスの塗装などにも用いられる塗料がおすすめです。
一方、内装用の塗料には、必ずサウナ専用の塗料を使用するようにしましょう。サウナ室内は高温であるため、化学物質を含んだ塗料を使ってしまうと有毒ガスが揮発して人体に影響を及ぼす恐れがあるため、特に注意が必要です。

③バンドの締め直し(バレルサウナ)
バレルサウナの場合には、木材を円形に束ねるために外側に『バンド』が巻き付けられています。このバンドを定期的に締め直す作業も、サウナを長持ちさせるために大切なメンテナンス項目のひとつです。
日本は、夏は高温多湿、冬は低温で乾燥しているため、木材の膨張・収縮が起こりやすく、バンドが緩んで歪んでしまうことがあります。これを定期的に締め直すことで、隙間風を防ぎ、長く快適にサウナをお使いいただけるようになります。

自宅サウナの導入ならtotonoü
totonoüは北欧・エストニアに拠点を置き、現地の工場で一つずつ手作りした高品質・ハイデザインのバレルサウナ・キャビンサウナを現地から直輸入しています。これまでに800台を超えるサウナの導入実績があり、個人のご自宅やサウナ付き物件などにも多く導入いただいております。
サウナの施工は『マルシンスパ』や『大阪サウナDESSE』などの有名温浴施設を手掛けてきた経験豊富なサウナプロチーム"RUSH"が担当しているほか、導入後のメンテナンスやアフターサポートも充実しています。
totonoüのサウナ製品に関してご質問がある場合はお問い合わせフォームから、見積もりを希望される場合は各製品ページから、お気軽にご連絡ください。
■バレルサウナ トップページ:https://totonou.co/collections/barrel-sauna
■屋内設置用キャビンサウナ トップページ:https://totonou.co/collections/katei-private-sauna
■屋外設置用キャビンサウナ "Auroom Kaia S"(3~4人用):https://totonou.co/collections/barrel-sauna/products/auroom-outdoor-kaia-s








